2021.02.23
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朝ドラ「おちょやん」

ヒロイン千代の元奉公先で今は居候している芝居茶屋•岡安の一人娘みつえちゃん。
みつえちゃんが大恋愛をし駆け落ち寸前でめでたく許してもらえた先週、よく着ていた着物が右側の小紋「南天」です。南天は発音が「ナンテン」→「難・転」に通じることから「難を転ずる」吉祥の模様とされています。
左側の小紋は「宝尽くし」模様で、様々な縁起の良い御物が散りばめられています。こちらはドラマでは毋•シズさんがみつえの小さい頃にねだられて誂えた晴れ着として紹介されています。
このドラマで描かれている昭和初期、働き手の奉公人や一般庶民が紬や綿を着ているのに対して、良いとこのお嬢は染め物を着ていました。
そうした身分ごとの着物の違いを丁寧に描いています。おちょやんがヒロインだからと言って良いものを着せるとおかしくなってしまう訳ですね。