極型小紋
Gokugatakomon
裃に発達のルーツを持つ小紋
文字通り緻密で繊細な文様が
極型小紋の持ち味です
極型小紋
Gokugatakomon
文字通り緻密で繊細な文様が
極型小紋の持ち味です
解説
小紋が限りなく細密になった誘因の一つは、裃の発生と進化に関係づけられて考えられています。裃が江戸時代に幕府の公式の略礼装着となり、紋(家紋)をきわだたせる為に地模様としての小紋が発達したと考えられるからです。
江戸中期以降、女性や町民に普及するにつれたのしい文様の小紋も表れてきます。
こうした歴史のある小紋柄を、手彫りの他、写真技術を応用した写し彫り
などの型彫り技術を用いてより極細な文様を創作し、様々な染色技術によって多彩な極型小紋を創作しています。
小紋一覧
全6件
伊勢琳派・草花
そうか
- モチーフ
- 琳派調に描かれた草花
- 解説
- 琳派草花の線描きタッチを手捺染(てなっせん)で型置きし、繊細な竹縞を重ねています
極型・源氏香
げんじこう
- モチーフ
- 源氏物語全54帖のうち52帖を香の組合せで表した「香の図」
- 解説
- 香の図(こうのず)を多種の極型小紋文様で埋め、伏せ引染(ふせひきぞめ)により無地場(むじば)を作っています
行儀
ぎょうぎ
- モチーフ
- 「鮫」「角通し(かくとおし)」とともに細かな伊勢型小紋の代表的な「小紋三役」の一つ
- 解説
- 「点」が、斜め方向に行儀よく並んでいることからこう呼ばれています
匠の伊勢・龍
りゅう
- モチーフ
- 錐彫り(きりぼり)による「龍」、点の大小と集散だけの一枚の型で表現 されています
- 解説
- 錐彫りは半円形の刃先をもつ「錐」を回転させて型を彫る技法です
毛萬筋
けまんすじ
- モチーフ
- 伊勢型の技法の一つ「引彫り(ひきぼり)」による縞柄
- 解説
- 縞は曲尺(かねじゃく)1寸(約3㎝)毎の本数によって名称が変わり、毛萬筋では20本です
立涌親子縞
たてわくおやこじま
- モチーフ
- 「立涌」は運気が立ちのぼる様を表した吉祥文様です
- 解説
- 親に見立てた太い縞の左右に、子に見立てた細い縞を配した縞を親子縞と呼びます