東京染小紋
Tokyosomekomon
手付けの技法を活かし
複合加工などを施した
ひと味違う江戸小紋です

解説

小紋染めの産地の中で東京は、江戸時代に幕府があり数多くの武家や町民が集積していたことから特に東京染小紋・江戸小紋として発達してきました。
そうした流れの中で培われた技術を、弊店では細かな文様の組合せをする複合加工に用いることで独特の東京染小紋を製作しています。手付け(てづけ)ならではの緻密な「粋」の世界です。

小紋一覧

全6件

雪輪三役に枝花

ゆきわさんやくにえだばな
モチーフ
雪輪文様(ゆきわもんよう)を「鮫(さめ)・行儀(ぎょうぎ)・角通し (かくとおし)」の小紋三役で埋め、枝花と組合せました
解説
はじめに雪輪三役を防染糊で置き枝花を色糊で重ねたのち地色をつけます

裂取りに松皮網目

きれどりにまつかわあみめ
モチーフ
松の皮を剥いだようなギザギザが特徴の松皮菱(まつかわびし)と 網目を組合せ、さらに
解説
裂いた布地を組み合わせたような「裂取り(きれどり)」の極型小紋を重 ねています

雨入り萬筋

あめいりまんすじ
モチーフ
雨が降っているような筋が所々に入っています
解説
萬筋の一本の筋を切り、横にずらして繋ぐことで雨に見せています

小紋三役縞取

こもんさんやくしまどり
モチーフ
小紋三役を縦縞取り(たてしまとり)に配置しています
解説
一柄ごとに柄の型付け(かたつけ)を行うため、単純に三倍の手間をかけています

あわせ小紋・花

あわせこもん・はな
モチーフ
花の中、一部分ごとに小紋の「柄」と「色」を替えています
解説
一場面ごとに「型置き+色つけ」を繰り返す途方もない仕事です

江戸更紗

えどさらさ
モチーフ
更紗は室町時代以降に日本に渡来し各地で様々な技法で作られています
解説
江戸更紗では、色数の分だけ型を彫り繰り返し型置きを行っています