山東京伝
Santohkyoden
江戸の戯作者・山東京伝が創作した
洒落の小紋、遊びの小紋を
おたのしみください

解説

江戸時代後期の戯作者(げさくしゃ)である山東京伝が現した絵手本「小紋雅話(こもんがわ)」は洒落の小紋文様で溢れています。
一説には写楽(しゃらく)ではと云われる京伝は、文学者としての天性と絵師としての才能を併せ持った江戸時代屈指の人物で、当時の世相を江戸小紋の文様に表現して江戸の町民の喝采を浴びました。その遊びの小紋を江戸の通人は紺屋(こうや)に染めさせ楽しんだと伝えられています

小紋一覧

全6件

焼き飯鱗

やきめしうろこ
モチーフ
地(じ)、焦げ茶に染めてよし
解説
金網に乗った三角形のにぎり飯を「鱗」に見立てた洒落の吉祥文様です (※見立て…一見無関係なものに類似点を見つけなぞらえること)

本田鶴

honndaturu
読み下し
一名(いちめい)、通の丸(つうのまる)とも
解説
通人(つうじん)(※遊び人)の髷(まげ)「本田髷」を上から見ると「通」に通じる「鶴(つう・つる)」に見えます

鰻つなぎ

うなぎつなぎ
読み下し
うらみつらみの地口(じぐち)のようだ 腎虚(じんきょ)した人、この裂(きれ)を褌(ふんどし)にして妙(みょう)なり
解説
元気の源・鰻を身につける柄、蒲焼きを「串」の字にも見立てています

面の皮梅

つらのかわうめ
読み下し
一名(いちめい)光琳のお多福 地、甘酒色(あまざけいろ)に染めてよし
解説
光琳模様の光琳梅(こうりんうめ)の花びらを四弁にして目鼻をつければお多福になります

いとし藤

いとしふじ
読み下し
慶子案(けいしあん)
解説
「い」の字を十「し」の字を蔦のように伸ばして重ねた「愛しい藤」です

めくり襲ね

めくりかさね
読み下し
この裂(きれ)、今は絶えて一切なし アァ憑かぬ つかぬ、座替えでもしてみよう
解説
裃(かみしも)に用いる青海波文様を、当時既に絶えていた天正カルタで現しています